味・おすすめ度:★★★★★5.0
文句なしの満点評価。
大きいほど美味いが非常に入荷が少ない。
小さな幼魚でも十分すぎるほど旨い。
価格・産地・呼び方など
大きなものは新潟などでブランド化されるがほぼ入荷はない。
徳島の小さなアラがよく入荷、「ホタ」と呼ばれる。
小さなアラなので「コアラ」とも。
小さなものでk1200~1600、大きな物ならk3500以上。
アラはクエと同じハタ科の魚。
その中でも特に味の良い魚として知られていますが・・・
大型の物は特に水揚げ量が少ない!クエを「幻の魚」と呼ぶ方がいますが、アラの方が100倍幻です。
また九州の方では「クエ」のことを「アラ」と呼び、それが結構広く通用しているのでややこしい。
これは天然のクエ。
見た目もよく似て混同しやすいと言われますが、見比べると全く違います。
それよりも本物の「アラ」があまりに入荷が少なく、市場関係者でさえ「見たことない」方が多いのが実情。
「アラ」の旬?!について
一般的には「大型魚は秋~冬にかけて脂がのって美味しくなる」と紹介されています。
ところがこの魚、大型の物は思った以上に入荷が少ない!
こちらの市場で見かけた最後の大型のアラ。
記録には2020年3月とあります。コロナ禍の影響もありこれ以降入荷なし。
前もって注文しておけば引っ張れますが、kg単価10000円を超えることも!そんな怖いことできません・・・
2023年・・・久々の大型!
1月に4kgアップ
4月に3kgアップの極上物が入荷。
この日はk3500円・・・この魚にしてはめっちゃ安かったです!
ここまで美味しい魚がこの世に存在するとは・・・底味が深いというか、食べ終わった余韻までもが甘く心地よい・・・感動!の一言です。
こちらの市場によく入荷するのはこちら。
まだまだ小さい幼魚。
全国的に見ると日本海で水揚げが多いですが、こちらに入荷するのはほぼ徳島産。
徳島では「ホタ」と呼ばれます。
入荷量こそ多くありませんが、年中忘れた頃にちょこちょこ見かけます。
小さいからと馬鹿にできないのがこの魚!
これほど美味しさが分かりやすい魚もそうそうありません!言葉を借りれば「究極の美味」。脂のりに頼らない魚本来の味わいがスゴイ!しかもいつ入荷してきても美味しいという無敵の魚。
さばくときに少し注意が必要で
小さいくせにエラ蓋のトゲが鋭く固く大きい。
ウロコが細かくて取りにくいので、ついつい力入れてギャッとやるとビュッて刺さります。
幸い毒はないようですが、バイ菌が入るといけないので刺した箇所は包丁の峰か何かでトントントントン叩きましょ。その時は痛くて血もバァーと出ますが、治りも早い・・・気がします。
しっかりとした身質でやや硬め。
水揚げから2日たっているのに、いまだ活かり気を感じるほど。
刺身はもちろん、薄造りでより旨味を感じることができます。
加熱料理では適度に締まります。
頭や骨や身に塩を当てて、しばらく置いてから焼くだけでリッチな味わい!
当然骨や皮も旨いので、煮付・塩煮・鍋物・蒸し物何でも来い。
地元人気が非常に高く、なかなかこちらの市場にはきません。なので小さくても驚きの高値!のはずが、知名度は低く魚体も小さいために人気なく、安値で買えることも多いです。
アラの実際の入荷状況
2023-4大小の極上物の「アラ」が立て続けに入荷しました!
まずはこちら!3kg台のアラ。
大型のアラは深海深くに棲んでいるせいか?目玉が飛び出た変顔の物が多い気がします。
3本入荷のうち一本だけがキメ顔。
秋~冬にかけてが美味しさの旬といわれる魚ですが、この日も極上の味わい!
ここまで美味しい魚がこの世に存在するとは・・・底味が深いというか、食べ終わった余韻までもが甘く心地よい・・・感動!の一言です。
この2日後に
京都舞鶴港から直送便で600gサイズの「ホタ」
こちらもめっちゃ肥えてて美味しそうでしょ!
小さいですが適度に脂があります!当然身の旨味は最高!
2023-3見つけたら意地でも買いたい「ホタ」だって本当に美味しいんです!
こんなに小さくても食味の良さは、全魚中でもトップクラスでしょう!
なのにこの「ホタ」という呼び名を知らず、実は「本アラ」だと気づいていない方も多いはず。
今のところk1600円前後で買えてますが、この美味しさが知られるようになるとk2500くらいには上がるでしょう・・・なので入荷量も少ないので見つけたら全部買って、他の人に知られないように努めています。
2023-1久々!極上本アラは4.2kg
こちら「うおもり水産さん」が取り置きしてくれてた徳島の極上本アラ。
肥え方もいいです!最高の一本!
うれしすぎて値段も聞かずに買っちゃいました!いつも安くしてもらってるのでk5000円くらいかなぁ~って思ってたら・・・k4000!いいんですか?!