フエダイ系の魚と言えばどこか南方系のイメージがあります。
見た目もいかにも南方系の魚ぽい。

でも実は、こちらの市場に入荷してくるのはほとんどが愛媛産の活け魚。知名度の低さとその美味しさがあまり知られていないことから比較的安値で買えます。
魚体は小さいが脂のりが最高!
市場に入荷してくるヨコスジフエダイの多くが300~400g前後と比較的小さなもの。
愛媛産では800g前後の物で最大級と言えるでしょう。
しかしこれが夏前になると
めちゃくちゃ肥えてきます!
皮目を炙ると
かなりしっかりとした脂!
身自体に甘味は少ないですが、しっかりとした旨味。
さらに炙った皮が非常に香りよく旨い!
身と皮の旨味と脂の甘みが素晴らしい相乗効果を発揮するんです。
同じ時期フエダイ系の魚は「フエダイ」「ヨコスジフエダイ」「クロホシフエダイ」の3種が入荷します。
この3種の味を比較してみると
フエダイ>ヨコスジフエダイ>>クロホシフエダイの順。

この時期のヨコスジフエダイは本家「フエダイ」には一歩及ばないものの素晴らしい美味しさ!
クロホシフエダイはそこまで脂が乗らず、身自体の旨味にやや欠けるイメージ。
超プレミア魚である「フエダイ」がk4500~が相場なのに対し、「ヨコスジフエダイ」はk1500前後。
脂ののったヨコスジフエダイは非常にコストパフォーマンスの高い魚だと言えます。
その後、夏の盛りにも入荷はありますが、やせて細く脂の落ちてしまった物ばかり。
涼しくなってくると、またよく肥えて脂のりの良いものが入荷するようになります。
実はライバルは「フエダイ」ではなく「イサキ」
ヨコスジフエダイが美味しくなるのと同じ時期、あの魚もまた最高に旨くなります。

なんと!「トロいさき」と旬が丸かぶり( ゚Д゚)
どちらも脂のりが最高潮なのと、皮目を炙って食べるのが最高に美味しい魚であることが共通のおすすめポイント。
しかも大きさも値段も同じくらい。
知名度と身や皮にしっかりと甘味もあることから、人気は「イサキ」
できるだけ同系統の魚ばかりにならないように仕入れているので、泣く泣く極上のヨコスジフエダイをあきらめる日も少なくありません。

ほんの少しだけ、いさきの旬が早く終わる年が多いので、そこからはヨコスジフエダイの独壇場となります。
実際の入荷状況
2022-6 なぜか今年は入荷が少ない!愛媛の脂もの

去年は毎日のように入荷があったのに今年はほとんど入荷なかったです・・・
それでも脂のりの良さは相変わらず!
味わうほどに旨味を増す味わい深い魚ですが、この脂のおかげでかなりインパクトもあります。
今年はイサキともども入荷量激減でした~
2022-6 鳥取の定置網のヨコスジフエダイ
今回は活け物ではなく、鳥取の定置網の〆のもの。

鮮度よく丸々肥えてます!なによりめっちゃ安い!k600円ですよ!
めちゃくちゃ肥えてますが、愛媛の物と比べると脂はかなり薄いです。
産地による違いが面白いですね~
しかしながら味は最高!
加熱しても硬く締まらないので、どんな料理でも美味しく食べられます。
ホンマに評価低すぎですね~
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