味・おすすめ度:★★★★★4.6
とても美味しい貝なのにやや人気薄か。
焼きすぎると縮むので見た目にもボリュームがなくなる。
価格・産地・呼び方など
青森・福島などの入荷もあるがやっぱり北海道。
中でも苫小牧の物に限る。
本名は「ウバガイ」だが市場でも知る人が少ない。
入荷が安定している時はk700円前後と激安も見られる。
産卵期である5・6月以外はほとんど毎日入荷があるこの貝。
ホタテやサザエと並ぶほど市場では見かけるのに知名度はいまいち。
値段も高くないし、貝としての美味しさも上々。もっと広く知ってもらいたい貝です。
肉厚でジューシー!
甘みが強く「ミルクのよう」とも例えられるほど。
加熱すると食感も味も大きく変化。
刺身にするときもさっと湯がくことで、色だしと同時に甘味が増し旨味が引き締まります。焼いても美味しい貝ですが、加熱しすぎると縮んで固くなるので注意が必要です。
黒っぽい殻に厚みがあって身がしっかり!やっぱり苫小牧産が上々。
ほっき貝は苫小牧以外では青森や福島、同じ北海道から厚岸などからも入荷があります。
こちら9月入荷の福島産。
本州産は小さいものが多く、殻の色は弱々しい茶色系統の色合い。
厚岸は殻の色は黒いですが、こちらも殻の感じが弱々しい。
色や殻の雰囲気だけでなく、身もちょっと貧弱なやつに当たることが多いです。ペラッペラ。安いんですがお値打ち感はかなり下がります。
苫小牧はさすがブランド化されているだけあって、殻長が9cm未満の物は出荷しないなど、厳しい基準が設けられています。
大きいものになると
殻長約15cmのメガサイズ!
こちらは北海道小西商店さんからの産地直送品!
通常の市場流通ではまず見かけないサイズです。
当然、殻だけではなく
中身もメガサイズ!
身も大きく、この画像からでもポッテリ肉厚なのが分かるほど肥えています。
苫小牧では「ほっき貝カレー」など様々な料理にされていますが
やっぱりシンプルに刺身や焼き物がこの貝本来の美味しさを楽しめると思います!
左が北海道産で、右が福島産
と言いたいところですが実は両方「北海道産」
産地は殻の色だけでは判断しにくい部分もあります。
ホッキ貝のさばき方
今回使用するのは
2022-9入荷、苫小牧の特大ホッキ貝!
まずはパパッと殻から身を外し、ピピッと掃除して分解
ハイできました。
肝の部分は砂が噛んでいることもあるので「食べない」とする方も多いと思いますが、私はしっかり火を通して使ってます。
苫小牧のホッキ貝はほとんど砂を噛んでいない気がします。
メインの脚の部分は先っぽの黒い所だけを湯に浸けて色出しし、色が変わったら全体を湯に入れてさっと火を通し、すぐに氷水にIN。
左が湯で色出ししたもの。
右はさっと炙ったものです。これは好みで。
水管や貝柱・ヒモには
ちょっと気持ち悪いビラビラがついていますが
サッとゆがくと
簡単に掃除出来ます。
お刺身にするときはこんな感じ。焼き物にするときは殻から外して真っ二つにし、ビロビロを取るだけでもいいと思います。気になるなら肝は外してください。
ホッキ貝の実際の入荷状況
2022-10福島のホッキガイはこんな感じです
苫小牧の物に比べると茶色く弱々しく見える殻。
中身もちょっと弱々しい・・・
色出ししてもきれいなピンクにはならないものが多いです。
こうして黒いまな板に置いてみると、透き通って身が薄いのが分かります。
頼りない分苫小牧の物に比べると安いです。この日苫小牧はk1000円で福島はk750円でした。
ホッキ貝の料理・レシピ
ホッキ貝の醤油焼き
焼きすぎるとかなり縮んで見栄えがしないので、焼き加減に注意。
殻から外し、包丁を入れて半分に、ビロビロ部分だけ取り除いたらそのまま貝殻で焼く。
美味しい酒をふって焼きはじめ、最後に醤油を垂らす。
バターとも相性がいいです。
美味しい料理酒を使うのが味の決め手!