味・おすすめ度:★★★★☆3.8
春頃に見るよく肥えたものは、脂のりも良く身の味もいい。
が!知名度は低く人気はない。
おすすめしにくいという点だけで評価を落とす。
また時期によっては臭いのある個体があるのか?臭いというイメージを持たれていることもある。
価格・産地・呼び方など
こちらに入荷するのはほぼ土佐清水からの直送のみ。
知名度が低く人気はないので安い。
旨味まずまず、脂のある時期は甘味もまずまず。
決してまずくはないが、これというおすすめポイントに欠ける。
というのが私の簡単な感想。積極的におすすめしたくなるようなポイントは無いですが、普通に食べて美味しい魚。
なのですが、ひとつだけ気になることが
この魚まずいな!なんか臭いある気がするし嫌な味がする。これはアカンな!
過去にこういう評価がありました。
たまたまその個体がそういう物だったのか?
このおやっさんがそういう体質なのか?
よくタバコを吸う方なのでそれが関係してるのか?
ちなみに数が少ないとはいえ何度か入荷している中で、低評価はこの一度だけでした。
そういう評価もあったということをふまえた上でご紹介。
土佐清水より、10月入荷のコトヒキ。
見るからに細かいウロコ、これがなかなかに取りにくい・・・
夏に産卵する魚のはずですがお腹がポッコリしてますね。
ウロコをかいていると、一緒に白い汁?脂?が。
この手の魚はこの白いのをしっかり洗い流さないと臭みが残るなんて言います。
これが潜在意識に「臭い魚」と思わせたのかも・・・
腹を開けてみる。
子が大きかったり、エサの食べ過ぎかと思っていたらただの空気でした。
コトヒキは浮袋が大きく、これでググググッと鳴くそうで。
切り身にするとこんな感じ。
血合いの色が変わりやすいですが、全体に脂があってしっとり。
この魚体も臭みなんてなかったですね~程よく脂があって刺身にしてもなかなか美味。
皮目には独特の風味がありますが、臭みとはとても感じられない。
焼くよりも鍋や煮付けなどにすると、プルンとした個性的な食感も楽しめます。
皮を炙った「焼き霜造り」も美味しいですが、やや皮は固い。
加熱しても硬く締まらないので焼き物・煮物・フライなど、結構な万能選手!
あまりに知名度が低く、これといったおすすめポイントに欠けるので飲食店では使いにくいかも。
その分めちゃくちゃ安いんですねどねぇ~
ご家庭で食べる分には美味しく安く、使い勝手もいい総菜魚。
コトヒキの実際の入荷状況
2023-4この魚は春が一番旨い!脂がのると旨味倍増
土佐清水よりめちゃくちゃ肥えたものが入荷!
お腹が膨れ上がってるので、これが『子』なら身は全然ダメでしょうが・・・・
やっぱり浮袋でした!
皮の下にしっかりと脂があるのが分かります。
しっとりとした身質に脂が細かくサシのように入ってます!
焼き霜造りにしてみました!身の味わいはあっさりしていますが、脂の甘さと皮の風味でかなり旨いです!
今日のコトヒキなら身の味わいだけでも十分美味しいと思います。なので僕は皮を引いてお刺身にしました。皮はじっくり焼いて煎餅みたいにして添えてます。ちなみにやっぱり臭みなんてありませんでしたよ!
コトヒキの料理・レシピ
コトヒキの刺身
淡白ながらも旨味があり、皮目には脂があって甘味もまずまず。
繊維質ではなく崩れるような食感が好き嫌いの分かれ道か。
コトヒキ焼き霜造り
皮目の炙った風味があって旨味もある。
ただし身の淡白な旨味はそれに全部持って行かれてしまう。