味の評価とおすすめ度:★★☆☆☆2.9
とにかく脂がない!というイメージがぬぐえない。
知名度が低い上に、滅多に入荷ないのでおすすめもしにくい。
値段の安さは魅力なので、上手く調理できるなら使える魚。
決して味が悪いわけではないが総合的な評価は低め。
価格・産地・呼び方など
滅多に入荷ないのに、まとまって大量に入荷するのでk300~k500円と安い。
こちらの市場には三重や和歌山から時たま入荷。

「メアジ」の名の通り、一番の特徴はその大きな目!
左がめあじで
右がまあじ
魚類の生態学から考察すると、そのクリクリとした大きな瞳は、夜間や深場で効率よくエサを探すのに適していると思われます。
また、アジの仲間に共通するぜいごは
まっすぐで細く弱弱しい。

体型も色艶も明らかに他のアジとは違っているので、すぐに見分けられると思います。
市場ではあまり頻繁に見かけることはありません。
しかし漁のタイミングが合うと、まとまって大量に水揚げされることがあり、その際は市場にどっと出回ります。
・まとまって入荷する割に
・需要がマアジほど高くない
ためか、価格は比較的安価。
でも安い理由は本当にそれだけなのか?

ぼくの中では一番の理由は「知名度の低さ」と「脂のりの無さ」かと思っています
ぼうずこんにゃくさんの市場図鑑によると
「脂ののる時期もある」
とのことですが、残念ながらぼくは、まだその個体に出会ったことがありません。
滅多に入ってこないので、たまたまかもしれませんが・・・
例えばこんな感じの
3月に和歌山から入荷のめちゃくちゃ肥えたメアジ!
先ほどの画像と比べてもらえると、明らかに体高があり、コロンと肥えているでしょ!

これはに期待しましたよ~体型だけの目利きであれば、じっちゃんの名に賭けて、めちゃくちゃ脂ありそうな感じ
意気揚々とさばいてみると
あれれれ~
おっかしいな~
皮目にすら全く脂の気配なし!

すがすがしいほどの脂の無さ!じっちゃんゴメン
良く言えば、青魚の風味と旨みをもちながら、後味はスッキリとしてクセが少ないのが魅力。
悪く言えば・・・あっさりしすぎ
決してまずいわけではない。
しかしお客様におすすめするには弱すぎる。
値段は魅力的ですが・・・

ということは僕の腕の見せ所!料理次第で美味しくしてみせます!
ただこのメアジ、加熱調理すると恐ろしく硬く締まります。
脂がない分、余計にパッサパサ。
味はいいんですよ、味は。
なのでおすすめするなら「生食」一択
普通に造りにしてもいいですが

おすすめはたたき!
細かく叩いて、たっぷりのネギやミョウガなどの薬味を混ぜ込み、仕上げに胡麻油を少々垂らして和えてみてください。
青魚の風味と薬味が相性抜群。
ごま油を加えることで「脂の無さ」が補われ、コクが出ます。
旨味や香りをグッと加えたい場合は普通のごま油、メアジの風味を生かすなら太白ごま油と使い分けるといいでしょう