「めちゃくちゃ肥えたエチオピアあるよ！」（市場ではシマガツオの仲間をまとめてこう呼びます）
確かに！エチオピアは今まで何度も市場に並んだことがありますが、比較にならないすごい肥え方！
シマガツオとよく似ていますが
尾びれの後端が白い！
これはヒレジロマンザイウオですね。
尻尾の辺りの鱗がアジのゼイゴのように尖って結構鋭いので触る時は注意してください。
活け〆処理はされていませんが、徳島産の鮮度抜群の物。
こちらの市場では非常に珍しい！
ほとんど入荷してきた記憶がありません。
よく見るシマガツオはｋ5～700円ほど。このヒレジロマンザイウオは2ｋｇ近い魚体ということもあってｋ1000円を超えてました。
ウロコに特徴のある魚です
ウロコ自体はそんなに硬くないですが、皮に深く埋まっていてなかなかかけません。これはすき引きで取るべきでしたね・・・
ウロコはこんな感じです。
さばいた後も厄介。腹骨は板状で深く身をえぐるようについているので一筋縄ではいきません。
上身にすると
あの肥え方ですから、かなりの脂のりを期待をしていましたが、全体に薄くじんわりある程度。
きめが細かくきれいな身ですが水っぽさを感じます。
刺身で食べたら味自体はまずまずです。淡白な中にしっかりと旨味と甘味もあります。でもいかんせん今回買ったものは水っぽかった。
加熱調理すると、フライなどでは身はしまりますが、ある程度のふんわり感もあり。焼く方が特にしまり方が気になりますね。
しかしどちらもしっかりと旨味があって味はまずまず良い！
味は美味しいのに、水っぽさが残念。身質の問題なので活け〆や冷やし込みなどの処理ができていれば、また違っていたかもしれません。
肥え方が素晴らしかっただけに、少し期待外れ！
しかし天然の鯛とかでも処理が悪いと変な締まり方をするときもあるので、産地や水揚げ後の処理などで個体差があるでしょうね。
味自体はまあ良い魚ので、調理法を工夫すれば美味しく提供できそうです。