味・おすすめ度:★★★★★4.8
秋以降の脂ののった物は本当に旨い。
入手のしにくさが玉にきずというところ。
身割れしやすいので取り扱いにも注意。
価格・産地・呼び方など
入荷するのは土佐清水直送便のみ。
魚体はやや小さいものが多くk1000円前後と安い。
呼び方は本名のムロアジよりセイメイの方が好き。
「セイメイ」という名のアジ。
かの有名な陰陽師とは何の縁もゆかりもありません。
セイメイを漢字で書くとしたら「青明」でしょうか?※何の根拠もありませんよ
青緑色と黄金色のグラデーションと、スマートな姿形が非常に美しい!
他のアジと比べてパッと明るいイメージ。

ムロアジより、セイメイって呼ぶ方がカッコいいでしょ!
カッコいいだけじゃない!味もトップクラス。
こちらは10月初頭、土佐清水便のセイメイ。
魚体決して大きくないですが、スリムなのにまるっと肥えています。
腹には脂の塊!この時点でいい予感しかしない。
3枚におろすとこんな感じ。
昨日の夕競り物だけあって透明感があります。
この時点ではあまり脂の存在は目立たない。
少々身割れしやすいので慎重に皮を引くと、皮目の脂のすごさがよく分かります!
もう片身はさっと炙ってみる

脂があふれ出て洪水みたいになりました。
このように秋~冬の土佐清水のセイメイは良質な脂がノリノリ♪
とにかくこの脂が甘い!しかしその甘さに負けない程しっかりとした旨味もあり。
口の中で、すさまじい旨さと甘さが競演しながらとろけていくよう・・・激ウマい。
皮を炙ってもそこまで風味が強くないので、セイメイらしい味わいは損ないません。
良い感じに風味がプラスされて美味しい。
ですが脂が多すぎて皮がパリッと揚がってやや食感の邪魔か。
時期によっては脂の無いものも入荷します。
やや酸味がちな味わいですが、旨味の強さは健在。
これはこれで爽やかで美味しい!

そんなに美味しいアジならいつでも入荷があったら納品してほしい!

しかし残念ながら市場流通では鮮度の良いものは見たことが無いです・・・土佐清水からの直送便に極まれに少量だけ紛れて入荷してくる程度。実はめっちゃ希少なアジなんです!
実際の入荷状況
2022-8まだ少し時期が早いか?夏のセイメイ
今日は珍しく「大分」からムロアジが来ました。
「せいめい」ではなくムロアジと呼んだのは、土佐便で見るような美しさに欠けるから。
明らかに着荷状態がよくありません!
元々身割れしやすい魚なので、使えて開いて一夜干しというところでしょうか。

同じ日偶然にも土佐清水からも直送されてきました
鮮度感がまるで違います!
ほっそり見えますがよく肥えています。
ただし脂は皮目にうっすらとある程度のもの。
もう1月もたてばもっとすごい脂のりになるんでしょうね~
セイメイの料理・レシピ
セイメイの刺身
甘みと旨味が口の中で大暴れ!
やや身が柔らかいこともあって本当にトロけるような食感。
アジ全般に言えることだが、特に脂の多いアジは水揚げから1日後が一番旨いように思う。
下手に熟成すると独特の嫌味が感じられることが多い。
セイメイの焼き霜造り
先ほどの刺身に皮を炙った風味が加わる。
皮の風味がそれほど強くないのでいい感じにまとまりがある。
が!この時ばかりは脂が多すぎて、皮がパリッと揚がって食感的に邪魔になった。
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