味の評価とおすすめ度:★★★★☆4.5
白身魚の中でも味は随一の物では?!
魚体が小さくても味がいいので、非常に安く買えることもある。
加熱料理では固く締まるので、刺身前提で買うのが◎
価格・産地・呼び方など
泳ぎや活け物で淡路・三重などから。
活け〆されたもなら千葉や舞鶴など、さらに広い範囲で入荷する
活けでk1500~、活け〆されたものは千葉の極上一山さんの物は活け以上の値が付くが、舞鶴などの直送便ならk1200円程度。
ちょっと変わった魚を「珍魚」と呼びますが、このホウボウは珍魚中の珍魚。
しかも頻繁に市場に入荷するので、一番身近に楽しめる珍魚と言えます。
こちらの市場には2~3月の入荷が多いですが、そのころのホウボウの美味しさはトップクラスの物!
話題性があって美味しくて、しかもそんなに高くない!
関西よりも特に関東ではかなり人気の魚!味の面でも面白さの面でも、もっともっと関西でも人気になってほしい魚。歩留まりは悪いですが薄造りは下手なふぐより美味い!
珍魚ホウボウのここが面白い!
珍その① 海底を歩いてエサを探す
大きな胸鰭の付け根にある足?!で海底を歩き回ります。
まるで王蟲のような足の動きで、がっつり歩きます。
実はこの足のように見えるのは遊離して太く発達した胸鰭の軟状。
味覚を感じることもできるので、餌を探すのにも役立つのだとか!
珍その②大きく丸い胸鰭
メタリックな青緑色にコバルトブルーの斑点がおしゃれ!
水中ではこれを大きく広げて滑空するように泳ぎます。
おかげで「姿造り」が非常に見栄えします。
珍その③浮袋を使って鳴く
ほうぼうは浮袋が非常に大きく、筋肉がムキムキしています。
この筋肉を収縮させて「グゥグゥ」鳴くので、「鳴き袋」とも呼びます。
鳴き袋は掃除して、さっとゆがいて冷水に落とし湯引きにします。
刺身に添えると非常に喜ばれます
市場に入荷するのは淡路の活け物が中心
年が明けてしばらくして~4月の中頃まで、淡路を中心にポツポツと愛媛や三重からも「活け」のホウボウが断続的に入荷します。
目利きのコツは・・・ない!と言ってもいいくらい。
小さくて痩せて見えるものでも、食べてみたらめっちゃ美味しい!少しくらい子が大きくなった物でも「こち」ほど身には悪い影響は感じない。
腹が極端に膨らんでなくて、よく肥えた淡路or三重のものを買っておけばほぼ間違いないです。
さすがに産卵後は味が落ちると思いますが、そのころには市場からピタッと姿を消します。
ただし絶対買わない方がいいホウボウが存在します。
ホウボウのシーズン後半になると、1kgにもなるような立派なものがまれに入荷します。
魚体が大きいだけではなく、肥え方も上々、色鮮やかでいかにも美味しそう。
ところがこれが食べたらおいしくない。
旨味はボケた感じで泥臭さを感じることも。
しかも見た目がいいのでkg単価はかなり高め。
何のメリットもありません・・・ちなみに愛媛産です。
「活け物」以外のホウボウについて
お刺身では絶対的な美味しさを誇るホウボウですが、加熱料理となるとちょっと微妙。
焼いたり炊いたり、加熱料理にするとかなり固く締まります。
味自体はすこぶるいい。
特に頭やカマ周りは味だけで言えば絶品クラス。
しかしこのしまり方で、かなり評価を落とす方がいると思います。
なので「活け物」以外のホウボウを買う時も、刺身で提供することを前提に買った方がいいです。
こちら千葉「一山」さんの物。
現地で活け〆神経抜き処理を施した極上品。
野締めの物は非常に安く売られているとこも多いですが、加熱料理を前提ということであればあまりおすすめできるものではありません。
塩焼き・煮付け・フライなど、味自体は非常にいい。
強くしまった食感でも「良し」としてもらえるような、伝え方ができるかどうかにかかっています。
ホウボウの実際の入荷状況
2024-1 安い!旨い!泉佐野の直送便
現地活け〆でそのまま追っかけで入荷する泉佐野の直送便。
活け〆処理も丁寧で身質も鮮度もよし。
そして何より安い!この魚の少ない日にk1200円ですよ!
かなりトンツー(大きさに大小)はありますが、小さくても美味しいのがホウボウ!
脂もあって旨味たっぷり!これは買占めにかかりたいほどいい魚です!
2023-11 舞鶴直送!小さめ魚体は肥えてないように見えますが…
ややというか、かなり小さめの魚体、肥えてるか?と聞かれるとそうでもない。
でもホウボウは脂に頼らない身の旨味がホンマにしっかり!だから小さくても、肥えてなくても旨いやつが多いです!
一尾一尾活け〆されているので
身質も最高!脂気は無いですが透明感もあって非常に旨そう。
薄造りでポン酢が一番相性良いです。ゴリゴリに活かっていない分、しっかりと旨味を感じられて大好評でした!