味の評価とおすすめ度:★★★★☆4.0
水槽で泳がせる観賞用としては最高。
他のハタ科の魚と比べると大きくならず、価格も安い。
味わいもあっさりだが、ある料理にすると評価は跳ね上がる。
価格・産地・呼び方など
土佐清水直送便を中心に、市場流通で長崎などからも良く入荷する。
小さいものでもk2000を切ることはないのがさすがハタ科の魚。
アカッポと呼ばれることも多い。
一度見たら忘れられないほど印象的なひときわ鮮やかな「赤」い魚。
生簀に泳がせておくだけで良く目立つので「この魚何?」とお客様との会話につながりやすい。観賞用としてはトップクラスの魚ではないでしょうか?!
とは言え、いつまでも泳がせておくわけにはいかない。
最終的には美味しく食べていただくことになる運命ですが
こんな派手な色の魚・・・ホンマに美味しいの?!
ってなりますよね。
結論から言うとアカハタは美味しい魚。ただしやや料理を選ぶ
まずは刺身で小手調べ。
こちら活け〆後3日熟成させたもの。
ややあっさりしているものの、ハタ科の魚らしい底味をしっかり感じる。
感動的!とまではいかないものの普通に美味しいです。インパクトはないけどついつい箸が動く食べ飽きしない味わいですね。
ハタ科の魚を食べ比べるときはシンプルに昆布出汁で鍋物や塩煮にすると特徴が分かりやすい。
味わいだけでなく加熱した時の食感の差まではっきりわかります。
なので例えばこんな酒蒸し風。
よく言えば嫌味が無く甘味がある。ですが・・・
加熱料理の方がなぜかより上品であっさり感が増す。
他のハタ科の魚(シモフリハタなど)で見られるようなキュッとしまった地鶏感は皆無。
加熱料理では平凡な評価ですね。煮付けにしてみましたが甘辛さが加わる分、鍋よりは美味しかったです!
ちょっと待った~
決めつけるのはまだ早いです
「古くは中華のための魚」(@ぼうずこんにゃくさん)とある。
中華を代表する魚料理と言えば
清蒸~チンジョン!
ネギと生姜を載せて酒蒸ししたアカハタ。蒸したネギ生姜を取り除き、新たにネギと生姜をのっけてサラダ油+ごま油をカンカンに熱したものをかけてます。仕上げに照焼のたれを煮詰める前程度のたれをかけてます。
これは美味い!
味の評価が一気に上がることでしょう。
甘辛味だけでなく、油のコクを加えるのが大正解。
昔から言われるように「清蒸」が一番美味しい食べ方なのかもしれませんね~