味・おすすめ度:★★★★☆3.8
大型で脂ののったものは非常に美味しく★5でもいい評価。
しかし脂の無いものは極端に評価を落とす。
明らかな嫌味を感じる個体も少なくない。
価格・産地・呼び方など
高知や鹿児島など温かい海からの入荷が多い。
こちらの市場では認知度も低くまだまだ安い。
しかもハズレ個体も多いイメージ。
大型で良質のものには高値が付くが、それでもk1500円程度。
この魚の最大の特徴といえば、見事なまでの赤い身の色。
かつてはこの血のような赤い身が敬遠されていましたが、今では「白身なのに赤い魚」という面白さをおすすめポイントに人気は急上昇しています!
かつての評価は最悪・・・でも今は人気上昇中!
古くは江戸時代の百科事典に「味はうまくない」と明記される評判の悪さ。
一昔前でも関東では「赤サバ」なんて呼ばれ
鯖なんてのは下魚だーーー!!
とこれまた安くて評価の低い魚でした。
とは言え、今ではサバも評価が高いので、この「赤サバ」という言葉は、赤くて安い魚という意味ではなく、単に身の赤い魚としてハチビキを表すのに使われることが多いです。
今ではネットとかでもかなり評価が上がっています。市場図鑑で有名なぼうずこんにゃくさんも「非常に美味」の評価。確かに!九州などから送られてくる大型の個体はめっちゃ美味しいことが多いです!
こちらは1月に鹿児島から入荷したもの。
ええでしょ!
水揚げからの処理も良く、ふっくらと肥えた魚体。
k1500円とこちらの市場に入荷する他のハチビキのおよそ倍の価格。
全体にきめ細かい脂が入り込んだような、しっとりとした最高の身質!
このハチビキは最高でした!旨味が強くまろやかな脂の甘味。しかしちょっと気になることが・・
右が私が選んで買ったもの。
同じ日・同じ産地からいっしょの箱に入ってたのが左のハチビキ。
肥え方が全然違うでしょ!!!
左の方は買っていないので身は見ていませんが、おそらくはあんまり美味しくないと思います。
そうなんです!
この魚、結構な当たりハズレがあるんです。
例えば
このハチビキは
脂の「あ」の字もありません。
個体が小さいということもありますがあんまり美味しくない。
その上、赤身が深く色変わりし、嫌味さえ感じる。
こちらは9月に入荷のハチビキ
一見よく肥えて見えますが・・・
子持ちでした
悪くはないんですが先ほどの極上物に比べると水っぽい。
産地によるものか?時期によるものか?処理の仕方か?
いずれにせよ、まずくはないですが、そこまでおすすめできるものではない感じ。
こちらは4月に土佐清水から直送で買ったもの。
活け〆の仕方が豪快!
皮目にしっかりと脂!
これは大当たりで美味しかったです。
小さいものはあまり美味しくなく、大きな物は美味しいというコメントをよく見かけますが一概にそうとは言えません。大きくてもダメなやつはいるし、小さくても室戸から入荷してきた物は脂あってめっちゃ美味しかった。
九州など初めから「極上物」と選別されて送られてくるものは、ある程度の高値を付けます。
が!まだまだ中央市場での認知度や評価は低く非常に安く買えることの多い魚。
魚の見極めさえしっかりできれば、ビックリお値打ち価格で手に入れることができるかも!
鮮度がよければ基本的に刺身が一番。
加熱料理ではややパサつき気味に締まります。
頭やあらからは非常にいい出汁が出ます・・・食べるところは少ないですが。
今回は煮付けましたが、出汁が美味しいので味噌汁とかもおすすめです!
ハチビキの実際の入荷状況
2023-9 信頼の産地「室戸」から大型のハチビキ!期待大!
3kgアップ!肥え方も上々!
時期的には産卵に向けて準備中なくらい。
子もあまり入ってなさそうです。
何と言っても「室戸」の魚!ここは港のすぐそばが海溝になってるので、良い魚が多いイメージです。特にハチビキは前回小さなものでも脂があって美味しかったので期待大!
やっぱり大当たり~♪
水っぽさが無くしっとりとした非常にいい身質!
皮目にはしっかりと脂。
嫌味なくかなり旨味があります!
このk1000円はかなりお買い得!