味・おすすめ度:★★★☆☆3.5
決してまずい魚ではないが、とにかくおすすめしにくい。
飲食店向きではないが、安いのでお総菜魚とかには◎
価格・産地・呼び方など
土佐清水からの直送便や九州地方から。
kg500円前後の安い魚。
ただし「この淡白さがいい!」という方もいる。
食べてもらえたら美味しい魚なのに、なかなか売れない!
天然魚を扱っているとこんなことよくありませんか?
特に知名度の低い魚。
でも「おきなひめじ」のように、皮目を炙ったら甲殻類のような香りがする!
とか、「コバンザメ」のように、めっちゃ脂のってる!
など、特筆すべき点が明確な魚はおすすめもしやすいでしょう。
しかし「これ!」といった特長やおすすめポイントが見つからない魚も多い。
食べたら美味しいのに、それを言葉で表現するのが難しい魚。
その代表的な魚のひとつが「イラ」ではないでしょうか?
食べたら美味しい!イラのおすすめポイントを探してみよう!
まずはその名前の由来はどうでしょう?
捕まえようとすると逆に噛みつきに来るから「イライラしている魚」「イライラさせられる魚」だそうで。
「へ~」とはなっても「食べてみたい!」とは全くならないエピソード。
和歌山辺りでは「甘鯛」に姿が似る?!(正気か??)ことから「イソアマダイ」と呼ぶこともあるようですが・・・
何もかも全く違うので甘鯛に似た魚としておすすめするのは無理!
では味はどうでしょう?
言葉で表すとこんな感じでしょうか。
- クセや臭みが全くない、超淡白な中にほんのり甘味がある。
- ベラ科の魚の中ではトップクラスの美味しさ!
イラの味わいはまさに通好み。
この淡白さを良しとする人も多いですが、初めて食べるお客様には単に味気なく感じられる恐れも。
また「ベラ科トップクラス」とはいえ、
そんなん言われてもベラの味自体知らんがな!
ベラ自体が食材としては超マイナーな存在。
味のポイントもダメならもうこれしかないでしょ!
見た目で攻めてみました。
このネタポイントの欠点は、冗談が通じる、かつHUNTER×HUNTERを知ってる方にしか通用しないくらい。
そしておすすめする相手を間違えると、その場が凍り付く程しらけることくらい。
さて・・・あなたならこの魚をどうおすすめしますか?・・・いい方法があったら教えてください!!!
物足りなさは感じるが実は美味しい魚。それがイラ
イラはベラ科の魚の中で一番美味しいんやで~
たしかに・・・一見するととても身がキレイで美味しそう。
特にこれは土佐清水からの直送便で鮮度抜群、身質も透明感があって最高!
刺身にしてもキレイな身。
やっぱり食べると超淡白、その中にほのかに甘味・旨味を感じる。
ベラの中で一番旨いと言われるだけあって、なかなかに美味しい魚。
これを良しとする方は「個性」ととらえ、悪しとする人は『味が無い』とする。
皮には旨味があります。
炙ることで皮の風味も増す&身の旨味もたってくるので、こちらの方が人気があります。
ただし皮は結構固い!
食べ比べてもらったら、全員焼き霜造りの方が美味しいという答えでした!
さばく前にちょっとだけ注意してください
結構なヌルミがあります!
ウロコを引く前にこのヌルミを取っておかないと包丁が滑ってちょっと危ないです!
実際の入荷状況
2022-9こんなに脂のある魚とは?!大分から別格のイラ
大分より、2kgにもなる大きく良く肥えたイラの入荷。
土佐清水からよく入荷がありますが高くてもk700円程度。なのにこのイラはk1200ついてました。でもおろしてみたらその値段にも納得!
エンガワを中心にかなりいい脂のり!
ここまでいいのは初めて見ました。
やっぱり脂があるとしっとり甘みが加わるので刺身で食べても味はワンランク上。
頭を煮付けと塩焼きに
「頭のブヨブヨしたところがゼラチン質で非常に美味」って何かの情報で見たのですが・・・あえて好んで食べる必要はないかな~というレベルの味わい。あっ・・カマとかの身は美味しかったですよ。