北海道でこの魚を知らぬ者はない。
まるで鎧を着こんだようないかめしい姿。
なのに大きく美しいひれは気品さえも感じさせる。
肝心の味は「究極の美味」に数えられるほど!
上品でしっかりとした旨味に加え、最高の脂のりで濃厚なコクも兼ね備える。
特に皮目には特有の風味があって美味しさ抜群!
味わいは全魚の中でもトップクラス!ただ塩焼きするだけでも感動の美味しさです!
知っていました?メスの八角は存在しえないって!
この魚の正式名称は「とくびれ」です。
「はっかく」という呼び名は、オスの体を筒切りにしたら八角形に見えることからきています。
こちら11月入荷の「八角」の片身の断面。
見事な八角形ですが、それよりも脂のすごさがインパクト大!
メスはオスよりも小さく、体は八角形ではなく丸い。
画像の上がメスで、下がオス。
オスには立派なヒレがありますが、メスにはない。
また、オスが黒っぽいのに対し、メスは茶褐色です。
厳密に言えば「はっかく」というのはオスの「とくびれ」を指す言葉なのです。
メスはあまり大きくならず、脂のりもオスほどではないので安いと言われています。
ところが、この大きさであれば産卵期を除けば、オス・メス比較してもほとんど味に差はない。
実際にこのくらいの大きさの「とくびれ」はオスもメスも混じった状態で売られています。
小さいものは、オスもメスも全てまとめて「はっかく」として売られていることがほとんど。
このような比較的大きな「はっかく」と比べると脂のりは落ちますが、その分非常に安い!
あまりに小さなものは使いにくいですが、ある程度の大きさでも安いので超お買い得。
新鮮なら刺身は最高!でもおすすめはやっぱり塩焼き
最近では1kgを超えるような魚体の入荷もあり。
また北海道からの直送便もあるので、鮮度抜群の物を刺身で食べる事も可能になりました。
刺身が大好きな方にご提供したところ「今まで食べた中で一番旨い!」と喜んでもらえたこともあります!
それでもやっぱり「塩焼き」をおすすめしたい!
焼くときは腹は開けずに、まずは背開き。
えらと内臓を取り除き(肝は絶品なので他に使って)水洗い。
水気をふき取ったら、ちょっといい塩をして1~2時間おいてから焼きます。
塩が全体になじむと、より身の甘みを引き出し旨さ倍増!
ウロコは固くて食べられませんが、その付近の身がさらにとてつもなく旨い!
シンプルが一番!