味・おすすめ度:★★★★☆3.7
今回入荷の個体に限ると評価は低い。
ただただデータが少なすぎる。
次回入荷に期待!
価格・産地・呼び方など
データがあるのは9月沖縄から入荷したものだけ。
それにしてもk2000は安すぎると思う。
次回入荷する時はもっと高くなりそう。
珍しい!というレベルでは語れないほどの珍魚。
ぼうずこんにゃくさんの言葉を借りれば「知っていれば学者級」。
実際に市場で見かけたのはこの20年で1~2度だけ・・・
しかも今回は
6.1kgのめちゃくちゃ大きなバケアカムツ!
9月入荷、産地は沖縄で「いかにも沖縄」な見た目。
アカムツと名がつきますが
こちらの超高級魚「のどぐろ」とは全くの別種。
フエダイ科の魚で、見た目にもハマダイに近い感覚。
なのでこの「アカムツ」というのはハチジョウアカムツのことでしょう。
小笠原の方ではハチジョウアカムツを「アカムツ」と呼んでいるそうなので。
なかなか見る機会のない魚なので
顔も
尻尾も、じっくり見てください!
それにしても丸々と肥えた魚体。
かのハマダイに近い種類ということで
こちらは過去入荷の極上ハマダイ!
美しい身質に赤と白のストライプのような素晴らしい脂のり。
こんな感じの身を期待しているわけです。
ウロコを引いて、水洗い。
内臓を見た時点では子も肝も大きくないし、脂の塊もない。
ちょっと微妙な予感もしつつおろしてみる・・・
ではご覧ください!
これがバケアカムツの身!
あれれれれ~ちょっと赤みがかってる・・・
血が回っているわけではないので、こういう身色なのでしょうが。
他の方がネットで挙げてる画像は4kg前後のもので、もっと白く美しい色味。
魚体が大きくなると赤身が出てくるのかもしれませんね~
皮を引くと
皮目には脂の層がビッチリで真っ白!
刺身にすると皮目の脂の分厚さがよく分かります。
しかし身にはそこまで脂が混在している様子はありません。
食味もハマダイを100点満点とすると、今回の個体は75点というところ。気になるのは産地が沖縄であることと、大きすぎること。また産卵後だった可能性もあります。
ハマダイならこのくらいの魚体の大きさが一番しっかりと脂がのる頃合い。
時期的なものなのか?産地的なものなのか?産卵後なのか?大きいとだめなのか?
とにかく今回は明らかにハマダイよりも食味も脂のりも落ちる。
また普段ほとんど魚の入荷が無い沖縄という産地で
どのように処理されてきたのか?
出荷から到着までにどのくらい日数がたっているのか?
確認できない情報が多すぎて何とも言えませんね~
春・真夏・寒くなってから。もっと色んな時期にいろんな大きさのバケアカムツを見てみたい!今回の個体だけでは何とも言えない感じです。