味・おすすめ度:★★★★★5.0
kg単価だけ聞くと「高い」イメージ。
でも、身詰まりの良さ・味の良さ・人気の高さを考えると「安い」。
生命力も強く、かなり使い勝手がいい。
価格・産地・呼び方など
イシガキガイと呼ばれることも。
市場に入荷するのは100%陸前高田広田湾の物。
k2800~3500円くらい。
市場への流通がほとんどなかった「幻の貝」
それが陸前高田広田湾で全国でも初めて養殖化に成功。
現在でも市場に入荷してくるのはこの「広田湾」の物だけ。
言い換えると、市場に入荷するエゾイシカゲガイは全て養殖物。
でも養殖といってもエサは一切与えていません。
自然のまま、エサとなるプランクトンが豊富な漁場でゆっくりと成長。
なので天然物と変わらない美味しさなんです!
東北大震災で養殖施設は大打撃を受け、一時エゾイシカゲガイは全滅・・・しかし懸命な努力により、2年後奇跡の復活!
今ではすっかり夏の風物詩。
「トリガイ」のシーズン終了と入れ替わるように出始めるので、特にお寿司屋さんに人気の貝でもあります。
殻が小さくても肉厚の身がパンパン!
kg単価は3000円前後と、貝の中でもトプクラスの高級貝。
画像の物で1個50~60gくらい。
小さな貝殻を見ると「中もちっちゃいんちゃうん?」と少し不安になります。
しかし!
よくこの小さな殻に入ってたな!と感心するくらい身がパンパンに詰まっています!
しかも、ほぼ100%ハズレ無し!
少なくとも私が見る限り、思ったより身が小さかったことは一度もありません!
そして生命力の強さにも目を見張るものがあります。
市場で売られている時は、殻から身を伸ばして暴れまわるほど元気。
そして冷蔵庫に入れてるだけで、数日は活きています。
歩留りよく、よく活きるのでロスにもなりにくい。
その上、味も最高で話題性・人気も高い。
お店でも非常に使い勝手がいい貝なのです!
味わいと噛み心地は全貝中でもトップクラス!
驚く程肉厚なのに柔らかく、それでいて歯切れのいい心地よい食感。
甘みが濃厚で、旨味も強い。
貝の風味がよく、嫌なクセもありません。非の打ち所がない超おすすめな貝!
刺身にするときはサッと湯引きにしたり、炙ることで更に甘みがグッと増します!
生と炙り、湯引きと炙りなど食べ比べても面白いですね!
イシカゲガイの料理・レシピ
イシカゲガイの刺身盛
サッと表面を炙ったものと、生の物を刺身で食べ比べられるよう盛り込み。
味だけ考えると生より湯引きや炙りの方が断然甘みが強く美味しいですが、独特の食感も楽しんで頂きたいとあえて「生」でも提供した逸品。