味・おすすめ度:★★★★★4.6
身は柔らかいけど、シマアジに似て食べると非常に美味しい。
あまりに知名度がないので「いかにして食べてもらうか」がポイント。
価格・産地・呼び方など
k1000円前後!味と価格のバランスが全く取れていない。
市場にはごくまれに土佐清水や九州からやってくる。
市場でも知ってる人が少なく誰も呼ばない!?
「なんようかいわり」
初めてこの名を聞いて「魚」を思い浮かべられる方はどれほどいるのでしょうか?!
産地では美味しい魚として知られるも、こちらの市場での知名度はほぼ0・・・
しかし!
この魚を初めて食べた時の感動は忘れられません!しっとり繊細な身質に脂があって美味い!甘い!まさに「隠れた逸品」と呼ぶにふさわしいと思います!
トップの画像は10月土佐清水より直送された一本。
この内臓脂肪!お腹を開けた時点でワクワクしかない!
骨を見るだけで美味しさへの期待が高まるでしょ!
身全体に脂が混在しているのが分かります。
皮目にもびっしりと脂。
これ・・シマアジって言ってもバレない気がする・・・
刺身にしてみても・・・
やっぱりシマアジって言ってもバレない気がする。
脂のりがよく、身質がきめ細やか。
上品なのに旨味が濃く、それでいてまろやかな口当たり。
この魚本当に美味しいです!(カイワリ図鑑で同じこと言った気がする)
明らかに名前で損してる魚!何かいい別名はないのだろうか・・・
めちゃくちゃ美味しい魚なのに、メニューに載せてるだけではなかなか売れない・・・
やはり「ナンヨウカイワリ」この魚かどうかも分かりにくい名前のせいだと思われる。
地方名でもいいので、もっと美味しそうで分かりやすい呼び名はないのだろうか?
例えばシマアジに姿も味も似るので「クロシマアジ」とか「ヒレナガシマアジ」とか。
○○シマアジって聞くとかなり美味しそうで、どんな魚か分かりやすいイメージでしょ!
探したらあったんですよ!
なんと三重県でシマアジつながりの呼び名が見つかりました!
その呼び方は・・・・
シマアジノオバ
シマアジと似てるけどちょっと違うよって意味らしい。
これがまさにピッタリな表現。
画像上がシマアジ。
フレッシュでピチピチ!「若さ」を感じる明るいイメージ。
対して画像下のナンヨウカイワリ。
年取って疲れてシミもできました・・・・
ってやっぱり美味しそうに感じへん名前や~ん!
でもシマアジと関連する魚というのが分かるのでこっちの方がいいかも。
面白い表現なので「オバってなんやねん!」と興味持ってもらえるかも。
食べてさえもらえれば絶対に喜んでもらえる魚なので、色々おすすめしてみましょう!
ナンヨウカイワリの実際の入荷状況
2023-11 土佐清水直送便以外では稀!大分より
シマアジによく似た魚ですが、決定的な違いを感じるのは「身質」
この日は極上天然しまあじ【k6000円】も仕入れましたが・・・
やっぱり見た目にもしまあじにはフレッシュ感があります。
ナンヨウカイワリはどことなく疲れた感じ。
ナンヨウカイワリも鮮度は抜群。活け〆ではないにせよこのレベルなら身質もしっかりしてほしいのですが、やっぱりちょっと柔らかい。味は良いんですけどね~。