味・おすすめ度:★★★★☆4.3
「万能」という言葉がよく似合う味わい。
クセが無くでも底味がしっかりでどんな料理にも合う。
時期と産地によっては非常に脂のりも良くなる。
価格・産地・呼び方など
買うなら断然、鳥取・島根・五島などの日本海側。
高知・静岡などからも入荷するが脂のりなくあっさりが多い。
k1000円前後と安い。脂ののった活け〆極上物でもk1600前後。
関西よりも関東でなじみ深い魚。
魚らしい素朴な味わいで、加熱料理にも固く締まらないので様々な料理に利用される人気の魚。
特に関東では味噌漬けの材料として好まれる魚。味噌漬けにしてもなお、固くならないのが人気の秘密!関西でも徐々にその美味しさが知られるようになっています。
寒くなるにつれて脂のりがよくなる魚
夏も終わる8月の下旬ごろからちょくちょく見かけるようになりますが、買うのはもう少し寒くなってから。
秋の深まりとともに大型のよく肥えたものが入荷するようになります。
この時期は脂もしっかりのり、素朴な旨味+脂の甘さで非常に美味しい!
最近ではきちんと活け〆処理されたものが多くなり、鮮度も身質もかなり良くなっています。
昔は総菜用の安めの魚のイメージでしたが、活け〆処理により高級魚化。お刺身や昆布じめで楽しめるようになっています。
長崎壱岐産活け〆目鯛の上身。
いまだ透明感の残る身に脂が混在する上質の身。
野締めの物でk800~1100くらい、活け〆はk1500~1800と倍近くになることも。
産地により様子が全く変わる魚。買うなら日本海の物。
こちらの市場には主に長崎、島根、鳥取など日本海側の物と、鹿児島、高知、静岡など太平洋側の物が入荷します。
この中で私が仕入れるのは「日本海側」の物だけ。
獲れる海域でこれほどはっきりと明暗を分ける魚も少ないのでは?
まずは日本海側の目鯛をご覧ください。
長崎産約7kgの目鯛。
丸々と肥えた魚体!体表の色が薄茶色系でいかにも美味しそう。
対して太平洋側の目鯛
まずは静岡産約1kgのメダイ。
極上金目鯛で有名な御前崎の物。
こちら鹿児島産、約4kgの魚体
太平洋側の物は大きさに関わらず黒ずんだ青系の色合いをしています。
比べるとその差がはっきり分かりますね。
一番大きな違いは脂ののり方。太平洋側から入荷する黒青い目鯛では、いまだに脂ののった個体に出会っていません。味もどことなく深みにかけるイメージ。目鯛買うなら日本海!
メダイの実際の入荷状況
2023-11 活け〆!久々の極上目鯛がセリに出たので安い!
9.5kg!活け〆処理のしっかりした極上物。
このクラスは例年でもk1800円くらい。この日は時化で魚が少なかったのにもかかわらずk1200円という破格値。こちらの市場でいかに人気が無いかが分かります・・・
美しく上々の身質に脂のりは最高!
お客様にも大好評いただきました!
2023-6常識を覆す?!この時期しかも太平洋側から良い目鯛
今日は室戸岬から。
メダイに脂がのりだすのは夏を越えて、涼しくなってからというイメージ。
皮目も黒っぽいし、太平洋側やし・・・
ただ産地が室戸岬。漁港のすぐ近くが深い海溝になっているので、季節を問わずいい魚を送ってくれることが多いです!
やや水っぽいもののそこそこ脂もある良個体でした!
これなら使えます!
2022-10福井三國の極上物!
10kgオーバーの大物&よく肥えた良個体!
文句なし!
この極上物でk1400円。こちらの市場ではやはりあまり人気がないので安いです。お客様も知らない方が多いですね。昆布と非常に相性がいいので、あえて昆布〆にして「最強の昆布〆魚」みたいなおすすめもいいかも。