味・おすすめ度:★★★★☆4.0
知名度が無く、食欲の湧く名前でもないのでおすすめに工夫が必要。
一部の魚通の間では非常に美味しい魚であることが知られている。
価格・産地・呼び方など
トゲナガイサキとも呼ばれるが、そもそもほとんど入荷が無いので知ってる人がいない。
こちらの市場では長崎産しか見たことが無い。
「朝鮮袴」の名前の由来。
李王朝時代に訪日した役人の装束を思わせるから。
フムフム・・・
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どこが?
横にしても縦にしても全く結びつかないのは私だけ??
そもそも歴史に詳しくないので、この画像が適切なのかも怪しいが・・
目がでかくてクリクリしてるとか、背ビレがごっついとか、他にもっと目立つ特徴があるのに!
富山県ではバンザイダイ、最近ではトゲナガイサキとも呼ばれています。
富山県出身ですがバンザイダイなんて聞いたことないですよ・・・
他に地方名もないのは、そもそも漁獲量が極めて少ない魚だから。
まとまって獲れないので、市場に入荷することもほとんどない!
※底曳網では大漁の水揚げがあるとの情報も
しかし味はすこぶるいい。
なので本当に知る人ぞ知る魚なのです。
こちら11月長崎五島より到着のチョウセンバカマ。
巨大なツバメウオとセットで売られていたが、この魚だけ掻っ攫ってきたもの。
魚体は小さいですがふっくら肥えて美味しそう!
身全体にしっとりと脂のある良個体。
大きな背ビレに特徴ある魚なので、同様のカワビシャやテングダイのように「エンガワ」が発達していると思いきやそうでもない。
3枚におろして皮を引くと
・・・あれ?!鯛ですか?!
これは明石の天然鯛。
こうして見ても結構そっくりですね。
刺身にすると脂からの甘みがありますが、身自体にも甘味があって旨味も上々。
プリッとした食感もいい感じ!
味も鯛みたく甘みあり見た目から想像できない味でした。
加熱料理ではフワッと締まる感じ。
あらからいいだしが出るので塩煮付けや鍋などにも向く。
皮がゼラチン質に富み、さらに旨味が豊かになる。
その旨味の中に特に身の甘みが引き立つ。
刺身でも加熱料理でも大活躍!知名度の低さから値段も安い(今回はk1000)ので買って損はない魚です。