味の評価とおすすめ度:★★★★☆3.7
甘味・旨味・風味がそれぞれあって、味は美味しい。
でも可食部分が小さいし、殻むくの面倒だし、なんだか得体も知れないし・・・
お客様受けを考えると少々評価は落ちるか。
好きな方はハマると思うんですけどね~
価格・産地・呼び方など
夏に産卵するので、春~夏が旬。
どこの海でも採れるようですが市場への入荷は徳島産が多い。
k800~1200とお手頃価格のはずが・・・
何でも豊洲市場でk5000円をつけたとか!ホンマ?!
ホンマの「亀」の「手」じゃないのは分かるけど、実際何なん?
「カメノテ」はミョウガガイ科の生物。
「カイ」と付きますが、これまた不思議なことに「甲殻類」の仲間なんです。
この姿でエビやカニの仲間なんです!言われてみれば貝のような食感と味の中にワタリガニにも似た風味があるような!
「亀の手」のように見える貝殻のような部分から割って中身を見てみると
貝柱らしきものがあるので「やっぱ貝やん・・・」と思いがち
「亀の手」の部分は頭状部で、口やらなんやら生きるために必要な器官の集まり。
その横の触手のように見える部分が「蔓脚(まんきゃく)」
これが海老や蟹でいうところの脚に当たる部分。
この蔓脚はエサである海中のプランクトンなどを集める役割を果たしています。
こうやって見てみてもエビやカニの仲間のようには思えませんね~
蔓脚も食べられないことはないので
こんな感じで全部むいて食べてもいいのですが・・・
蔓脚はジャリジャリして食感悪いし、たいして美味しくないので
こんな感じで「柄」の部分だけボリっと外して、中の筋肉質の身だけを食べるのが一般的です。
とても簡単!カメノテの下処理
「カメノテ」は甲殻類なので非常に鮮度が落ちやすいことを念頭に置きましょう。
また、採れた海域の水質が悪いと臭みが出ることもあります。
市場で売ってるカメノテには臭みのあるものはないと思います。自分で採取した場合に気を付けるという程度です。
カメノテの下処理
①バラシて大きいものと小さいものに分けます。
大⇒塩ゆでや酒蒸しに利用。
小⇒味噌汁などだしに利用。
⓶海水(3%くらいの塩水)に30分ほど浸けます。
ゴカイ(虫)などがいればこれで抜けます。
③そのまま海水でこすり洗い。
岩とかついてたら取ります。
※真水は使わない!旨味が抜けます。
カメノテの基本料理
酒蒸し
鍋に大きめのカメノテを並べ酒を注いで火にかける。
加熱しすぎないのが唯一のコツ。
塩ゆで
3%程度の塩水を沸かし大きめのカメノテを入れる。
再沸騰してから約5分ほど茹でて、ざるにあけ、そのまま冷ます。
味噌汁
小さいカメノテを出汁にだけ利用する時は、水から煮だしてしっかりだしを取って味噌汁にする。