ネットでの評価はあまり良くない!
「潮干狩りから持って帰って、食べたらがっかりする貝。」
「貝の旨味が無い。固い。」
ぼうずこんにゃくさんの「市場魚貝類図鑑」での評価は「まずくはない」・・・
ここ最近(2021-8)市場に大量に入荷するこの貝。
先に買って食べた方の話では「旨かったで!」とのこと。
それなら一度試してみないといけません!
砂を噛むので剥き身にします
約15個の貝を剥き身にして、身の外側に砂がジャリジャリあったのは1個だけでした。
ただ料理ではこの1個が命取りなので、無難に剥き身にするのがおすすめです。
今回殻は使用しないので、殻の先っぽを叩き割って、そこから貝割りを差し込んで剥き身に。
この黒い部分は細かい砂がシャリシャリするものがあるので取り除きます。
まずはさっとゆがいて1個食べてみましたが、文字通り「まずくはない」という感じ。貝の旨味も、薄めではありますがちゃんとありました。
調理次第ではちゃんとした料理になりそう!
ということで
今回は佃煮にしてみました!
こちらの料理酒と古式醤油で旨味を加えていきます。
特のこの料理酒は貝との相性が抜群。
酒自身に非常に旨味がありますが、決して貝の旨味や風味を邪魔せず、むしろ引き出してくれる優れもの!
はまぐりやあさりの酒蒸し、サザエのつぼ焼きなどに使うと味わいがワンランクアップします。
酒と醤油を合わせ、砂糖と生姜のスライスを加えて煮立てたところに、剥き身にした「カガミガイ」を入れさっと火を通し
貝に火が通った時点でおか揚げ
煮汁だけを煮詰めます。
あまり煮詰めると味の濃さに、貝の風味が負けてしまうのでほどほどに。
煮汁の粗熱を取ったら、おか揚げしていた貝を戻して完成。
殻の割に身がそんなに大きくないので1kg使って2~3人前ほどしか作れませんでした・・・
剥き身にする手間などを考えると、あまりおすすめ出来る貝ではありませんね。
kg単価600円で買ったとしても利益率も悪い。
殻ごと酒蒸しにすれば見た目的には豪華ですが、細かい砂がある可能性は捨てきれません。
【結論】悪くはない。まずくはないが、店では使いにくい。