あえて断言します。
かますは「一夜干しにするためにある魚」です。
今回私が厳選した宮城産の地かますは、市場でも最高クラス。
まさに「トロ」かますと呼ぶにふさわしい脂のり。

雪が積もったような脂の銀世界!
その真価を極限まで高めたのが【魚匠の一夜干し】なのです。
■ 「水っぽさ」が「濃厚な旨味」に変わる秘密

鮮魚のままではやや水っぽい身質が、一夜干しでは最高の持ち味へと変貌します。
塩をして干すという、単純ながらも奥深い伝統の脱水工程で
・身はキュッと引き締まり
・魚本来の旨味がぎゅっと濃縮されます。
この一連の作業によって、水っぽさは消え、濃厚でしっかりとした味わいが生まれるのです。
■ 焼いた時の「五感で楽しむ贅沢」

まずはその肉厚さに驚かれるでしょう。
焼けば、カマス特有の豊潤な香りが立ち昇り、食欲を極限まで掻き立てます。
箸を入れればふんわりジューシーな身。
一口頬張れば、パリッと焼けた
・皮目の独特の風味と
・凝縮された上質な脂の甘み
が一体となり、口の中でとろけます。
これぞ、刺身でも食べられる鮮度の良いトロかますを一晩寝かせ、旨味を引き出したからこそ到達できる別格の仕上がりです。
この最高の脂と身質の状態は、まさに旬の今だけ。
魚匠の技で真価を引き出された「トロかます」の一夜干しを、ぜひこの機会にご堪能ください。

