味の評価とおすすめ度:★★★★☆4.5
見た目が赤貝そっくりなせいで「偽物」扱いされる不遇の貝。
しかしその味は「本物」
目をつむって食べたらどっちがどっちかわからないレベル。
価格・産地・呼び方など
ほとんどが関東圏に行ってしまうのでしょうか?
こちらへの入荷は極まれで、最近では愛知から。
大型で肉厚でもk800~と赤貝に比べると半値以下
関東では赤貝を「本玉」サトウガイを「バチ玉」と呼んでいます。
内湾で獲れる赤貝を「本場」に対し、外洋で獲れるサトウガイを「場違い」とするのです。
サトウガイは赤貝やけど本場もんより味が落ちる偽物扱い。大阪でも偽物のことを「パチモン」なんて言いますから、余計に印象はよくありません。
両者を比較してみると
こちらは赤貝「本玉」
こちらサトウガイ「バチ玉」
見た目はよく似ていますが、殻に走る筋の数が違います。
数えなくてもパッとした見た目の印象で区別がつくほど違います。
殻を割ってみると
赤貝「本玉」
サトウガイ「バチ玉」
「バチ玉」の方がわずかに色が悪い。
ですが大きな違いはここまで。
サトウガイもアカガイと変わらず独特のしなやかで歯切れのいい身質、フワッと香る磯の香りと甘味。絶品です!
現在では「バチ玉」なんて区別せずに、普通にアカガイとして提供しているお店も多いとか。
いまだ市場では倍以上も価格が違うので、うっかりバチ玉を本玉の値段で買わないように。
ちなみに
サトウガイの「サトウ」は漢字で書くと「佐藤」
あのアーネスト・サトウ氏に敬意を表してその名を織り込んだもの。
坂本竜馬好きな方なら聞いたことあるのでは?!
さばき方は赤貝といっしょ
殻から外したところ。
やっぱりどれも「赤」というよりは「オレンジ色」
ヒモを外して
開いて内臓を取り除く
塩でもんで水洗いしてから使うとわずかにある雑味・渋味が抜けたクリアな味わいとなります。
でもこの雑味・渋味はこの貝の個性ともいえるもの。
塩を使うかどうか?好みにもよりますね~
すみません!赤貝のさばき方と全くいっしょなので特筆すべき情報はありません・・・
サトウガイの実際の入荷状況
2023-6 わかりやすくシーズン終了!
はい!子が入ってきました。
5kgの箱の、半分ほどが子持ちです。
子が入ると身がペラッペラ。
そもそも子は毒性があって危険と言うし、この時期肝にも貝毒が発生することも。
また秋に会いましょう~
2023-3やっぱり春は貝が美味しくなる季節ですね
相変わらず市場では人気の無い「サトウガイ」
おかげでめっちゃ安く買えるんです!この日はなんとk600円!信じられますか?!
前回入荷時(11月)とは比べ物にならない肉厚さ!
甘味たっぷりで風味も最高!
純国産なので下手な赤貝より絶対美味しいですよ~
あんまり安いんで付きだしで寿司にしちゃいました!めっちゃ喜んでもらえましたよ~
2022-11あれれ?!前回となんか違う!
サトウガイ全然売れへん!助けて~
よっしゃ!まかしとき~全部こうたるで~
調子に乗ってました。
前回(2か月前)めっちゃ肉厚で美味しかった記憶があった私は何のためらいもなく大人買い。
さばいてビックリ。
明らかに産卵後って感じで身がペラッペラ。
味は良かったんですよ。味は・・
油断していました&値段につられてしまいました・・・
前回サトウガイが入荷したのは9月頭の事。
めっちゃ肉厚で甘味があって美味しかったんですよ。
でもちょっと「子」を持ってたんですよね~
あの時、そのことを思い出していれば・・・