味・おすすめ度:★★★★☆3.5
白濁した身は一見「ものすごい脂」がありそうですが、残念ながら身の色が白いだけ。
味自体は平凡で、独特のふわふわ感を良しとするかが評価の分かれ目。
価格・産地・呼び方など
元々入荷量が非常に少なくやや高値。
しかも最近は『脂のある魚』として売られ価格もさらに上昇傾向。
こちらの市場に入荷するのは北海道からのみだと思う。
あまり出回らない魚ですが、まずは見た目の特徴から
この辺りの画像だけ見ると、アルプスサーモンのようなマス系のサーモンにちょっと似てますね。
顔の周りに白く縁取られた、水流などを感知するための「感覚孔」という穴が開いてるのが特徴。
次に味わいの特徴ですが
めっちゃ脂ある魚やで~
本当に謎なのですが、こちらの市場の仲買さんにはそうやってすすめられることが多いです。
そのためか価格もやや強気・・・
アブラボウズと勘違いしてるのでは?
確かに!
こうして見ると『脂の塊』みたいな雰囲気を醸し出しています。
でもこの魚は元々こういう白濁した身色なんです!多少は脂もありますが、決して脂が多くてこんな色をしているわけではありません。
頭が小さく、尻尾の先の方まで身があるので歩留りは最高!
しかし・・・
身の味わい自体はいたって平凡。
見かけだけで脂はそこまでない。
そんな魚どうやっておすすめすればいいんだよぉ~
大丈夫です!ちゃんとおすすめポイントはあります。
その前に、最近では活け〆されたものも出回りますが・・・刺身で食べるのはあきらめてください!
平凡といえば平凡。あっさりしすぎて味が無い!
この魚には加熱料理が必要不可欠。
加熱するとプ~ッと膨らんだかのようにフワッフワな身が最大の特徴であり、おすすめできるポイント!
旨味と風味も上がってくるので、料理次第で非常に美味しく食べられます。
ということで今回は瀬戸内レモンの幽庵焼にしてみました。
醤油・酒・味醂を同割の地に瀬戸内海の香り豊かなレモンをたっぷり。
この中に切り身にしたボウズギンポを漬込みます。
焼けた部分はカリッと、中はふんわりジューシーに仕上がりました!
今日は特に安く仕入れたもらったのでよかったです!ただこれが「高くてもいるか?」と聞かれたら・・・他に美味しい魚もあるし別にいらないかなぁ~って感じです。